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バラ5

実力者が超直前期に襲われる迷いと学習の停滞

本試験まで残り1か月を切ってからの時期の学習は、試験日までに日がないという焦りから、とかく地に足のついていない表面的なものになりがちです。

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どの教材にどれだけ多くの時間をかけて取り組んでいても落ち着かない状態。例えば、

「自分の今やっている学習内容で本当にいいのだろうか?」
「もっと効率的に得点力の上がる方法があるのではないか?」
「あれもこれも忘れているし、こんな状態では今年も全然ダメだ。」

このような思いばかりが先走って、結果、試験直前の、本来であれば試験日当日まで脳内に留まる暗記が最も効果的に進むはずのこの時期を、集中力を欠いた状態でなんとなく過ごしてしまう方が非常に多いです。

これは勿体ないことです。直近に行われた模擬試験や毎年の本試験であと1歩で合格という域にまで達している方などは、直前期を迎える前までの学習においては、心を乱されることなく、比較的落ち着いてテキストや過去問にコツコツと取り組んでこれたはずです。

そして、その取り組みの集積はほぼ合格レベルの成績という形で実を結んでいます。であるにもかかわらず、そのような勤勉な努力を続けてきた実力者ほど、超直前期に焦りと不安感から右往左往してしまいがちです

これは個人の性分や気質によるところが大きいのですが、このような方は、

「どれだけ早くから今まで以上に時間をかけて準備を進めてきたとしても、自信を持って試験当日を迎えるということが絶対に不可能な試験なのだ。」
「合格者であっても、テキストに書いてある内容の半分も正確には覚えてはいないものなのだ。」

ということをまずは自覚してください。そもそもが、この試験は覚えておくべきことの分量が平均的なヒトの限界を超えているのです。

試験前に不安な気持ちになるのは、模擬試験全国1位のベテラン受験生であっても、準備期間半年の初受験の方であっても同じです。大切なことは、

自信が持てる状態になることはありえない試験なのだから、今が不安だなどと思ってみても仕方がない。このことは誰にとっても当然の帰結なのだ。」

と認識して、今現在の歩みを止めないことです。


開き直りの気持ちを持ち、あるがままを受け入れる

学習を停滞させないことが重要なのは、現在の得点力が合格レベルには程遠いと思われる状態の方においても同じです。

こうした受験生の中には、特に直近の模擬試験の成績がカウンターパンチとなって意気消沈してしまい、それまでコツコツと長期に渡って継続してきた努力を半ば放棄してしまう方がいらっしゃいます。

また、本試験の直前期が仕事の繁忙期と重なってしまった方や、受験とは無関係に発生する日々の出来事の中で心を乱されることのあった方にも、これらのことを契機としたマインド面での学習の停滞化が起こりがちです。

超直前期においても、焦ったり、いらぬ心配をしたり、努力を諦めたり、変わったことを新たに始めたりすることなく、それまでの姿勢をただ継続するということは確かに難しいことです。

しかし、今あることの全てをあるがままに受け入れて、ある種の開き直りの気持ちを持ち、それでなおできる範囲で最後まで学習を継続しようと考えることが大切です。

「今日1日学習できなかったといっても、それは試験で出題されない内容ばかりだったかも?」
と考えて、自分に納得させることもまた大切な思考法です。

 


140字の合格言

何度も読んだはずのテキストを読み返して「全然覚えていない…」と意気消沈する必要はありません。
今確認した正しい記述は、本試験で誤った記述を目にしたときに「何かが違う気がする…」という違和感をもたらしてくれます。
この違和感が本試験では大きな味方となり、合格点を取る決め手となります。

 

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