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テキストを軽視した演習中心主義は揺さぶりに弱い学習法

受験生の方からのよくある質問に、「合格するためには、やはりテキストをきちんと読まないとダメなのでしょうか?」というものがあります。このような質問をされるのには前段があります。

学習時間を多く取れないことからテキストは辞書的な利用に留め、過去問や予想問題集などの問題演習を中心に受験対策を行ってきた結果、本試験不合格となったことでテキストの重要性に思い至った、などがその代表的な例です。

この質問をされる方の本心には、往々にして「膨大な量のテキスト読みなんて眠いだけの大変な勉強なので、できることならばやりたくない」という気持ちが含まれています。

テキスト読みを嫌う受験生の全てがそうだというわけではありませんが、合格率が10%を切る試験に合格しようとしているにも関わらず、そのための大変な努力は極力避けたいという矛盾した考えを持たれた方は結構いらっしゃいます。

そのような方は、効率主義的な観点から過去問を完璧に押さえておくことが大切だとして、問題演習ばかりに躍起になります。こう申し上げると、「過去問の正答率を90%以上にすることのどこが大変な努力じゃないというのか?」との声が聞こえてきそうです。

詳しくはChapter 3の「再出題率に応じた過去問への取り組み方」の項で述べますが、現在の社労士試験は過去問の正答率を100%にすることによっては合格できません。それでありながら問題演習ばかりを重ねるという学習は方向性が違うのです。

また、この問題演習中心の学習というのは、本試験でその問題と同じ問われ方をした場合にはめっぽう強いものの、そうでない場合の対応に極めて弱い学習なのです。そして、殊の外多くの受験生がこの学習を積み重ねています。

これでは試験成績上位数%の合格者になることはできません。


テキスト読みが苦痛な理由は素読から始めることにある

テキスト読みを苦痛に感じる理由は、自力では何の加工も施していないテキストの記述を、最初からどのページも均等な配分で素読しようとするからです。これでは確かに学習に飽きてきますし、内容が頭に入ってきません。

ここではまず、過去問出題情報をテキストに書き加えるという加工を施します。
(→Chapter 3「独学者が学習を進めていく上での注意点」参照)

そしてその上で、重要度の高い部分とそうではない部分との区別が判然としたテキストを、強弱をつけて読んでいきます。

この際に、過去問出題箇所についてはテキスト加工の過程で既に読んでいますので、読むこと自体の抵抗感は少ないはずです。学習時間がない場合は、この箇所を中心とした拾い読みでも構いません。

テキスト・過去問・模試・横断整理本など、一般的に受験生は手持ちの情報量が多すぎることに加えてこれが未整理となっているために、必要な情報を適宜に頭の中から取り出すということができなくなっています。

だから、各科目でこうした情報のテキストへの一元化を図り、試験日当日までにこの集約化された情報の読み込みを繰り返し行います。

ここで集約化された知識は、テキストの体系的・一般的な記述の形で理解・暗記するからこそ、本試験で様々な問われ方をされるという揺さぶりにも応用して対応ができます

合格するためには、テキストを読み込むということを絶対に避けないでください。

 


140字の合格言

テキスト読みと聞くと、どうしても純文学の小説を読むような、最初のページから一字一句を熟読するイメージを持ってしまい、これに抵抗感を持つ方が多いようです。
それでは眠くもなりますし、時間がかかりすぎます。
学習効率も悪すぎます。
過去問経由での部分的な拾い読みも立派なテキスト読みです。


140字の合格言

ムダなく整理された高密度情報を吸収 ⇒【わかる】段階
ムダの多い大量の情報から必要な情報を峻別 ⇒【できる】段階
【わかる】段階から【できる】段階になるまでに、初見の長文を短時間で読めるようになる過程があります。
まずは、テキスト読みで長文に慣れ、【わかる】段階に至ることからです。

 

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