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ムラサキシキブ(大)

五感を使った学習を社労士試験でも取り入れよう

資格試験や大学入試の試験などでは、効果的な学習方法として五感をフル活用すると良いということがよく言われます。この方法は非常に理にかなったポピュラーなもので、これまでにも無意識のうちに行われてきているものです。

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例えば、テキストの重要な点や問題集で間違えた点を単に読むだけではなく、紙に書き出してみるということをされた経験は誰にでもあろうかと思います。

また、暗記物を音読して耳に覚えさせる、音声教材を移動中にイヤホンで聞く、などの聴覚を使った学習をされている方も多くいらっしゃるでしょう。

さて、ここでお勧めするのは、この聴覚を使った学習の延長上にあるものとして学習内容を人に講義するように説明してみるという1人模擬授業を行う方法です。


1人模擬授業を行うことで知識を印象付ける

この1人模擬授業を行うのは、その日の学習を終えた最後の短時間で結構です。目の前にあなたが今日学習したテキストや過去問の内容についての講義を受ける人がいるものと想定して、その人に向けてポイントを実際に声に出して説明するのです。

自室で小声でブツブツとつぶやく、自家用車の中でやってみるなど、人の目を気にしないでできる方法はいくらでもあります。特に数値などのすぐに忘れてしまう箇所や、過去問の頻出箇所、科目横断的に見て知識が混乱しがちになる紛らわしい箇所に絞ってこれを行ってみましょう。

実際にやってみるとわかりますが、こうすることによって知識が単に机上学習で得たものとしてではなく、講義という特殊な経験をしたという強い印象を伴って記憶に残ります

「この労働基準法第4条なんですけど、ここで女性であることを理由として男性と差別的な取扱いをすることが禁止されている労働条件って、実は賃金だけなんですね。じゃあ、他の労働条件では差別していいの?って話なんですけど、これについては派遣法の方に別に差別禁止規定があるんですよ。」

と講義調で音読してみることによって、頭の中の知識が体を使った経験として残るのです。

また、自分の言葉で内容を説明してみると、理解できていないところや苦手な点がよく見えてくることもこの1人模擬授業を行うことの利点です。スポーツの世界で言われる「人を教えることによって自分も教わる」という学習法がまさにこれです。


相互に問題を出し合うことも有効な学習

大学の資格サークルなどでは、同じ資格取得を目指す仲間が集まって定例の勉強会が行われています。この勉強会の中に、持ち回りで毎回の発表者を決めて、発表者が自身で準備してきたテーマについて皆の前で発表するというものがあります。

発表者にとって、このときに準備をして発表した内容というのは、ものすごく強烈な体験としてその後も記憶に長く留まります。人前で間違った説明をすると恥ずかしいという思いから、単に1人で学習するよりも真剣かつ入念に準備に取り組むことによって知識が脳裏に深く刻みこまれるのです。

その意味では、一緒に資格を目指す仲間が近くにいるという場合に、相互に一問一答形式の問題を出し合うということも有効な学習方法になろうかと思います。

″人に説明することを前提とした学習”は、自分自身のために行うものとして非常に効果があります。ぜひ取り入れてみてください。

 


140字の合格言

ここ数年間だけで見ても、随分とスマホやタブレットを活用した学習が普通になりました。
この学習の利点の1つに反復学習が可能なことがあります。
やはり、耳で覚える学習は強いです。
ヒットソングを覚えるかのごとく、電車の中で運転中の車内で、講師の話し癖まで含めて繰り返し耳に叩き込みましょう。


140字の合格言

学習を楽しめるようになると強いです。
悲壮感の漂う義務感に駆られた学習ではなく、大変さを感じる中にも知的好奇心がそれを勝る学習。
後者の学習態様を感じる方が、後に多く成功されているという印象です。
よく言われる運の要素というものは、この楽しめる力が呼び込むものなのかもしれません。

 

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