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合格者も今の時期には得点できていない

春になり、昨年秋から始めた科目別学習にようやく一巡の見通しがついてくる頃。この頃から受験生の方の焦りが極度に高まってきます。

年度末進行による仕事の繁忙期を迎えて進まない学習、時間の経過によって進む知識の忘却、よく理解できない講義内容、解けない問題。こうしたことの1つ1つに焦りと危機感を感じるわけです。

「試験まであと半年を切っているのに、こんな状態では絶対に受からない。」
「試験に受かるような人は、もっと得点できているし、覚えているはずだ。」

例年この時期には、このように考えた受験生の学習からの撤退の動きが加速します(→「受験常識という既成概念を打ち破る」参照)。自分は「試験に受かるような人」の域には達していないと判断するからです。

こう判断するのも無理はありません。それは、合格時の実力レベルがどのような状態であるかについては、想像で測る他はないからです。ですが、合格者といえども、春の時期は皆、同じように得点ができていません

「試験に受かるような人は今の時期に過去問の正答率が90%、テキストの重要事項も大部分はそれなりに暗記しているはずだ」などというのは、未体験ゾーンの状態を想像で過大に膨らませているだけです。

仮に合格者が受験者の上位5%であるならば、上の想像上の基準を満たしている受験生は1%ほどにすぎません。焦る、イラ立つ、ヘコむ、やる気をなくす。こうした気持ちになることは理解できますが、次のように考えてみてみましょう。

社労士試験は小中高の中間・期末テストとは違い、テキストにも載っていないことが毎年数多く出題される国家試験です。通常の学習時から90%以上の得点を重ねることが、そのまま本試験での同程度の得点に繋がるという蓋然性の低い試験なのです。

この後、どれほどの学習時間を費やしても、あなたが本試験で得点できる問題はせいぜいで全体の70%程度です。ですが、それで確実に合格できます。数か月後にその程度の得点率であるならば、今の段階で正確に何でも答えられる訳がないのは当然なのです。

このように考えましょう。


合格見込みを今判断することは時期尚早

受験生の多くの方が「合格者レベル」を過大に見積もって、その域に達していない自分を必要以上に追い込み、必要のないマイナス感情を持ちこんでいます

覚えられない、得点できないという辛さは今後もまだまだ続きます。このことを理解した上で、それでも尚、覚えよう、続けようという地道な努力を淡々と続けてみてください

仕事の繁忙期にある方は、隙間時間を活用して、ほんの5分でも良いですから学習時間を見つける工夫をしてみましょう。学習時間が減少しても、学習意欲が減退しない限りは大丈夫です。後日の学習で合格することが十分に可能です。この努力を継続することで、少しずつ

覚えられない
⇒ なんとなく覚えている
⇒ おそらく覚えられているはず

と変化していきます。そして、この変化に伴って、答えに確信の持てない問題においても、高い確率で正答を選ぶことができるようになってきます。

知識が有機的に結合し、記憶に引っ掛かりができてくるのは試験の数週間前になってようやくです。今の段階で結果を求めるのは時期尚早です。自分にヘコんでいるという方は、まだその前提に立てるだけの学習量をこなしていないことを、まずは認識しましょう。

 


140字の合格言

未来の自分と今の自分との差は、今が試験の何日前であったとしても、その日数をかけて少しずつ埋まっていきます。
百分率の進歩など自分には実感できませんし、逆に差が広がっている気すらしてきます。
しかし、それは本試験問題が誰にもわからない中での想像による感覚です。
焦る必要はありません。


140字の合格言

合格者は最後まで焦った状態のままで試験日を迎えています。
実力が付いてくるほどに自身の粗がハッキリと見えてくるからです。
科目基準点割れの危険もある中、合格が確実だと思って会場に向かった合格者などまずいません。
焦るのは当然で、そこで右往左往しないこと、戦意喪失しないことが重要です。

 

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