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花20(大)

受験生活の中で無意識のうちに陥るマイナス思考

本試験の前日は、本気で合格を目指して学習してきた受験生にとっては、実に落ち着かない気持ちの中で1日を過ごすことになります。

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前日にこれをやると決めて最後の確認を行っているテキストが、文字を目で追っているだけで内容が頭に入ってこない状態になるのは、試験前日の緊張感がもたらす不安定な心理状態が原因です。

このときに受験生に去来する思いには、「去年のうちにもう少し頑張っておけば良かった」という後悔や反省の念、「これももう忘れてしまっている」という焦りや自信のなさなど、自己批判的なものが多くなります。

本番を翌日に控えた中にあってネガティブな感情になることは至極当然のことなのですが、こうしたマイナス要素を1つ1つ挙げてもキリがありません。

実はこの自己否定的なマインドは、長い受験生活の中で知らず知らずのうちに培われたものです。

多くの受験生にとって、受験生活では自分の中の「足りない部分」を見つけ出すことが中心になります。しかし、この足りない部分はそれが充足されることないまま、月日のみが流れます。

「まだ足りていない、全然足りていない。」という思いが自己批判癖とでも言うべきものを生み、こうした思考に慣れてしまうことが試験前日の不安定さにつながります。

しかし、本試験合格という成功成果を収めようという方のマインドとしては、その成果とは全くの逆方向を向いたこのネガティブマインドは良くありません。遅くとも試験前日のタイミングには、意識的に180°の方向転換を図る必要があります。


自分をモード転換して運を引き寄せる

試験を翌日に控えた受験生に必要なマインドは、自己否定的な感情の裏側に隠れて見えなくなっている「上積みができた部分」に意識的に目を向けることです。

例えば、これまでの学習量を視覚的に評価できるものとして、取り組んだ教材群を机の上に一様に並べてみましょう。携帯電話のアプリで毎日学習時間をチェックしている方は、これまでに記録された累積学習時間を確認してみましょう。

また、受験学習に必死だった自分を側で見守ってくれていた家族に「これまでの自分、頑張ってたでしょ?」と尋ねてみましょう。

そして、仕事上のトラブルや家庭の問題、健康問題、途中で受験をやめようと思ったことなど、この1年間に起きたありとあらゆる諸問題を乗り越えて、試験日を受験生として迎えようとしている自分をそっと褒めてあげましょう。

「殊勝であれ!ストイックであれ!」としてきたこれまでの自分から、過去の足跡を誇らしげに振り返ってほんの少しの悦に浸る自分へと転換するのです。

これは慢心ではなく自負です。そして、自己をポジティブに捉えて試験に臨むことによってこそ、「あと1点」の運をも引き寄せることができるようになるのだと考えます。

試験の日は日曜日を充実して過ごすことができる1日なのだとポジティブに捉え直して、試験会場に向かうぐらいの気持ちを持ちましょう。

最後に、試験前日の時点での足りない部分は「足りない部分などない!」と宣言する勇気だけです。この部分を補って、全ての充足は完了します。

ここで”謙虚な自信家”である自分に変わりましょう。試験は仕事と異なり対人的な失敗はありませんので、自信家モードになったあなたが人に迷惑をかけることはないのです。

 


140字の合格言

・見えないものへの不安
・近い将来に突きつけられる事象への怖れ
・決めたことを守れず惰性に流されること
・その場から逃げ出したいと考える思考様式
こうしたものが試験での大敵となる【内なる自分の弱さ】です。
試験は知識力を含めた人間の総合力の闘いです。
内なる弱さにまずは打ち克つことです。


140字の合格言

もしも本試験問題が2種類あったとして、同日に両方の問題で試験を実施したならば、合格者の顔ぶれは半数が異なることとなるでしょう。
合格レベルの方は拮抗しており、最終的な合格者になる・ならないの違いは、僅かなことで生まれます。
運の要素は否定できませんが、運を味方にするのはあなたです。

 

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