択一式試験の注意点
当然のことではありますが、本試験でいくら問題が解けたとしても、それを適切な箇所に正しくマークしない限りは合格者になることができません。
毎年あと1点足りずに不合格となる方が多く出ることを考えれば、意図せぬ誤り=マークミスはこれを絶対に防がなければなりません。そこで、この項ではマーク記入に関しての注意点を述べたいと思います。
まず、択一式試験では誤っているものを選ぶのか、それとも正しいものを選ぶのかで間違えるという初歩的なミスがあります。これについては、その問題が何の解答を求めているのか問題文にアンダーラインを引いておくことで、後の見直しの際の確認がしやすくなります。
また、「問題用紙への正誤書き込みを工夫する」の項で述べた問題用紙チェックにはぜひ気をつけてください。
次に、本試験においては、直感的にこれだと思って一旦マークした解答は、明確な根拠がない限りは変えないということを原則としましょう。
例えば、自身の選んだ解答番号に同じ数字が3つも続けば、「こんなに1ばかりが続くはずがない」などと考えてそのことだけを理由に解答を変えるということをしがちですが、こうした不可思議なことをしないことが大切です。
問題を何問ごとにマーク記入するかという点についても事前に考えておきましょう。これについてはズレのないようにすることが第一ですから、必ずこうした方が良いというやり方があるわけではありません。
ただ、1問ごとにマークするのでは解答のリズムに乗りづらいですし、最後に何十問もまとめてマークすることには時間的なリスクがあります。各科目の問題を解き終えるごとに、即ち10問ずつマークするというのが良いのではないかと思います。
選択式試験の注意点
選択式試験では、まず問題文の空欄の箇所が、必ずしも上からABCDEの順に並んだ5箇所とはなっていないことに注意が必要です。問題文の空欄の中に直接解答番号を書く場合に、よくマークミスが発生します。
ミスをなくすためには、問題用紙の欄外にABCDEと縦に書いておいて、その横に解答番号を書いてからマークシートに転記することです。マーク記入の際には、特に「①2」のように数字が語群にある場合のマークに気をつけてください。
解答番号を選ぶ際には、初めから語群を見てその中から選ぶのではなく、まずは記述式試験だと考えて空欄に入る語句を頭の中で考えてから語群の中にその語句があることを確認するというやり方が良いです。
また、全部で20ある語群は、内容的に空欄5箇所×各4つの候補で構成されている場合が多いので、このグルーピングを行ってから4択の中で解答番号を選ぶことが鉄則です。
選択式試験で最も大切なことは3点を確保することであって、5点を取ることではありません。
この意味で、状況によっては、例えばAとBの空欄で得点0を防ぐために両方に同じ番号をマークすることや、たすき掛けで解答するという対応が必要になる場合もあります。
たすき掛けの解答というのは、簡単な例で言えばCとDの空欄に3月-春分の日と入るか、9月-秋分の日と入るかの判断がつかない場合に、1点狙いで3月-秋分の日と解答することです。
最後に、選択式試験ではマーク記入の際に、マークシートに書いてある科目名を確かめてから記入を行うようにしてください。11月まで引きずる後悔を残さないようにしましょう。
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