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直前期に行われることの多い学習、ただ…

社労士受験対策では、科目間の横断比較を行うと良いということがよく言われます。

条文の言い回しが似ている規定、内容的な繋がりのある箇所。こうしたものを科目の垣根を超えて比較し、知識を整理していく学習が横断学習と呼ばれるものです。

横断学習は、その性質上、全科目の学習を終えた後の直前期に行われることが多いです。

資格スクール等では、項目ごとにまとめられて重要箇所が赤字で書かれたまとめ教材が配布されることがあります。また、様々な科目から同じテーマの事項(例:端数処理)を集めて、これを5肢択一式の問題として出題する答案練習などもあります。

これらの教材を学習することには、それなりの意味があります。直前期に横断学習を行うことによって、学習から長く離れている科目の、既に忘れてしまっている知識の記憶を呼び戻すことができます。

しかし、合格マニュアルでは、こうした教材の重要度を4段階に分けた上からの3番目に位置付けています。(「教材を絞り込んで学習密度を高める」の項を参照)

これはなぜかというと、横断学習を直前期だけに行うことに無理があるからです。

特に忘れている知識が多すぎる場合、横断学習は知識の混乱だけがもたらされて、復習に大きな時間のかかるものとなります。これではやるべきことの多い直前期の学習には却って不向きです。

横断学習は、直前期の学習を円滑に進めるために、むしろ直前期を迎える前までに日頃から行っておくべきことなのです。


専用の教材をやりこむ必要はない

横断整理を行うことの意味はどのような点にあるのでしょうか?

まず1つは、各科目に散りばめられた種々の知識の中で関連性のあるものにリンクを張ることで、芋づる式の暗記に役立てることにあります。そして、このリンク張りによって、ほぼ同じ事項の学習の重複を避けた効率化・省力化を図ることができます。

本試験では、「似ているけれども異なる」事項に着目しての出題がよく行われます。そうした出題に対応できるようになるための、知識の混同を防ぐ手段が横断整理です。

ただ、試験では労一と社一を除いて、1つのテーマを科目間で比較するような5肢択一問題は出題されません。また、横断整理の図表が穴埋めになった形式の問題は出題されません。

ですので、直前期教材としての横断整理のテキストや演習問題というのは、これをやり込んで完璧なものにするという類の教材ではありません。教材の量がドッと増える直前期に使用するならば、辞書的な使い方が良いでしょう。


日頃の学習から横断比較をする癖をつけよう

横断学習とは、縦糸で紡いできた知識を横糸で紡ぐことです。この学習によって知識は非常に強固なものになりますが、これは新規の教材によらずとも、既存のテキストを用いることによってもできます

ただ、未習科目の多い初学の方には難しいでしょう。また、受験経験者の方でも、全科目を通じて関連性のある事項を独力で整理していくことは至難の業です。

ですので、ここは横断比較を適宜に行う受験講師の指導に委ねることが1番だと思います。そうした指導が受けられない場合は、まとめ本を辞書代わりに、テキストに情報を一元化するのが良いでしょう。

受験ロードの見晴らしを良くする横断学習は、早期から行うことを強くお勧めします。

 

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