過去問の正解肢の一元化の方法
この項と次の㊦の項の2回で、過去問題集を中心にその内容をテキストに集約する”情報の一元化”の具体的な方法について説明します。
基本的な方法としては、現在使用している過去問題集に収められている問題を、出題実績としてテキストの該当記述部分にマークします。
例えば、条文がそのまま出題された場合など、テキストの記載内容がほぼ同じ内容の正解肢として出題された場合は、そのテキストの該当箇所の末尾にカラーボールペン(青が見やすいです)で正誤の別と出題年を書いておきます。
過去問とテキストの表現の間に違いがある場合でも、内容的に同じ箇所からの出題であれば同じように記入します。また、この箇所から事例問題が出題された場合はテキストに内容を記すことが困難ですので、この場合は(○ H20 事例)などと書いておくに留めます。
問題番号については、テキストの余白の問題から無理に書く必要はないでしょう。
過去問の不正解肢の一元化の方法
次に、テキストの記載内容が不正解の選択肢として出題された場合は、以下のようにします。
まず、テキストの該当箇所にある語句等で誤りが作られていた場合は、その語句等に先程と同じボールペンで下線を引いて、末尾に正誤の別と誤りの表現、出題年を書いておきます。
本来であれば、ここは(× 国籍、信条、性別又は社会的身分 H29)と書くべきところなのですが、市販の一冊本などを使って学習されている方では書き込む余白の問題がありますので、要点となる語句を書くだけで構いません。
また、誤りとして作られた表現が長文である場合や事例問題として出題された場合も、同様に語句だけで結構です。
今度は、選択肢がテキストの複数のページの記述を組み合わせて作られている場合です。この場合には、例えばAページでの該当箇所には誤りがなく、Bページでの該当箇所に誤りがあるということがあります。
このときAページでは該当箇所の末尾に(× H29)と書いて、その箇所が平成29年度試験に出題されたことのみを記しておきます。Bページは先程と同じです。
例えば、平成23年度~令和2年度の10年分の過去問情報を先程のテキスト該当箇所に一元化すると、次のようになります。
この条文が頻出事項であることが一目でわかるようになります。
㊦の項に続きます。
一元化を行うことでテキストが見辛くなる場合には、ここで示した一元化の方法に拘る必要はありません。
本文の適宜の箇所に過去問の出題年と過去問題集の記載ページだけをメモしておく。
こうした方法でも良いと思います。
一元化はあくまでも手段であって、これが目的化しては本末転倒となります。
これを始めようという時期によっては、行わないことが良い場合もあるということです。
学習の優先順位を常に意識してください。
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