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論点が複数ある過去問選択肢の一元化の方法

の項に引き続き、過去問情報をテキストに一元化する方法について説明していきます。

過去問の中には複数の論点を組み合わせて1つの選択肢が作られたものがあり、その論点が記載されたテキストの箇所が複数の異なるページにある場合(科目をまたぐ場合もあり)があります。

このような場合は、それぞれのページの該当箇所の末尾に相互に参照するべきというマークを付けておき、それらが合わせて1つの選択肢として出題されたことが後から見てわかるようにしておきます。


本試験問題 労働基準法 平成29年度 問3-C
使用者は、労働者が退職から1年後に、使用期間、業務の種類、その事業における地位、賃金又は退職の事由について証明書を請求した場合は、これを交付する義務はない。

テキスト P172 労働基準法第22条第1項
労働者が退職の場合において、使用期間、業務の種類、その事業における地位、賃金又は退職の事由(退職の事由が解雇の場合にあっては、その理由を含む。)についての証明書を請求した場合においては、使用者は、遅滞なくこれを交付しなければならない(× 退職1年後は交付不要 H29)→cf.P225

テキスト P225 労働基準法第115条
この法律の規定による賃金の請求権はこれを行使することができる時から5年間(退職手当を除く賃金については当分の間、3年間)、災害補償その他の請求権はこれを行使することができる時から2年間行わない場合においては、時効によって消滅する。(× H29)→cf.P172

出題された誤りの表現については、どちらか片方のページにポイントだけを簡潔に記入すれば良いでしょう。cf.の記号はラテン語のconfer(参照・比較せよ)の略語です。

ここまでは全て、条文が択一式試験で出題された場合の例で説明してきましたが、判例や通達、テキストの説明部分が出題された場合であっても、考え方は同じです。

また、選択式試験で出題された場合は、空欄の作られた部分のテキストの語句や文章を四角で囲み、末尾に(R1 選)などと書いておけば良いです。


過去問以外の情報の一元化をどうするか

以上の一元化作業を過去7~10年分の過去問で行うと、テキストはかなり書き込みで一杯になってきます。

これ以上の書き込みをテキストに行う場合には、過去問とは別の色のボールペンに変え、しかも記述量を最小限度に留めるなどして、テキストがごちゃごちゃとした見辛いものにならないようにすることが大切です。

過去問以外の書き込みの代表的なものが、資格スクールの講義などで講師が重要だと説明した部分の書き込みです。

これについては、まず、リアルタイムの講義時には鉛筆で書き込みを行い、後から消せるようにしておくと良いです。なぜならば、講師の説明する重要ポイントとは過去問を踏襲したものですので、後に過去問の一元化で行う記述内容と重複が多くなるからです。

講義で指摘のあったポイントや板書内容、自分でまとめた横断比較などの情報の一元化は、過去問の一元化作業を行った後に必要最小限度で行うのが良いでしょう。一元化する情報の中心は、あくまでも実際の出題データである過去問です。

その意味では、練習問題である模試や答練については、テキストが煩雑になることを避ける意味でも基本的にこれを行う必要はありません。過去問の存在しない法改正と統計・白書の部分のみに留めておきましょう。

 

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