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出題数と科目の特徴

労働保険料徴収法(以下「徴収」と呼びます)は現在まで選択式試験での出題はなく択一式試験で労働者災害補償保険法(以下は「労災」)の範囲から3問、雇用保険法(以下は「雇用」)の範囲から3問の計6問が出題されます。

科目の特徴としては、まず、労働保険料の徴収という事務手続を規定している法律であることから面白みに欠けるということが、多くの受験生の方の感じるところではないかと思います。

労働基準法はやってて面白いんだけど、徴収はつまんなくてねーという方は少なくありません。労働安全衛生法(以下は「安衛」)と並んでの不人気科目と言って良いかと思います。

内容的に見ても、年度更新や延納、保険関係の一括、労働保険事務組合など実務的なものが多く含まれ、また、メリット制、事業の種類によって異なる手続方法の違いなど、理解の難しい内容も多分にあります。

学習している内容のイメージが湧きにくいということが、気持ちの面でこの科目に前のめりになれない原因になっているのではないかと思います。また、科目別の学習が中盤に差し掛かった辺りで始めることの多い科目であることも刺激を欠くのではないでしょうか?

そして、雇用と同様に多くの数値が登場することもこの科目の特徴の一つです。


食わず嫌いが勿体ない、実は安定得点科目

ここまではマイナス面のみを挙げ連ねてきましたが、受験対策的に見れば、この科目は実に費用対効果の高い科目です。

その理由としては、まず第一に他の科目と比較して圧倒的に学習範囲が狭いことが挙げられます。本則の条文数はわずか48か条しかありません。

次に、過去問のリピート出題率が高いことが挙げられます。近年の社労士試験では過去問の再出題がどんどん少なくなってきていることが1つの大きな特徴ですが、その中にあって徴収のこの再出題率の高さは、受験戦略上の大きなプラスです。

従って、受験対策としては過去10年分程度の過去問を繰り返すことによって、概ね出題範囲をカバーできると思います。この10年分の演習だけでも、この科目の問題に再出題が多いことを実感できるでしょう。

過去問の表現そのままでの出題ではなくとも、同一論点の再出題は確実な得点の見込める得点源となります。また、この徴収での得点によって、労災と雇用での択一式最低基準点(4点)のクリアが非常に容易になります。

また、出題はテキストの全範囲から満遍なく行われますが、択一式で各7問が出題される労災や雇用よりも薄いテキストから6問もの出題がされる点は、安衛の3問と比較してもお得です。

数字が論点となることが多い点はこの科目に限った話ではありませんが、選択式での出題がない点は学習上の大きなアドバンテージになります。

多少暗記が不確かであったとしても、選択肢間の比較や消去法によって正解肢を絞り込むことができますので、1問の誤答が合否を分ける選択式試験のある科目よりも精緻な暗記の負担感は少なく済みます。学習する上での抵抗感さえ乗り越えれば、受験科目としては非常に攻略しやすいのがこの科目です。

徴収は、受験を終えて社労士として開業した場合には、実務的に非常に重要な科目になります。合格後に活躍する自身の姿のイメージを描き、受験でも仕事でも有用となるこの科目と上手に付き合っていくようにしましょう。

 


140字の合格言「徴収法は得点源」となるはずが、そうはならないという出題の年があります。
このときに試験会場で「わからない」と焦らないことです。
択一式の基準点は、労災や雇用の問題と合わせた10問単位で設定されています。
基本セオリーはそれとして、取れる問題で取ると臨機応変に考えるようにしてください。

140字の合格言条文の数が少ない=出題範囲が狭いということは、出題者が出題に苦慮するということでもあります。
過去問の焼き直しか、事例問題に趣向を変えて問うか、非常に細かな点を問うか。
この中で受験対策としてできることは、過去問の焼き直しに対処できるようにすることだけです。
やるべきことは明確です。

 

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