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問題不正解に至るまでのある1つの思考経路

模擬試験や答練、過去問など、五肢択一式の問題演習を行う際には、その問題に書かれている情報のみから正誤を判定して解答を選ぶということを、日頃から徹底して訓練しておく必要があります。

受験生の中には、この認識と訓練のないままに本試験でも”変わった思考過程”を経て解答選択肢を選び、その結果誤答を重ねているという方がいらっしゃいます。

その”変わった思考過程”というものがどのようなものであるかを、ここではわかりやすく社労士試験の内容とは直接関係のない例を使って説明します。

【問題】 桃太郎の昔話に関する次の1~5の中で、正しいものはどれか。

1.おじいさんが桃を見つけたときは洗濯の途中だった。
2.おばあさんは山に芝刈りに行っていた。
3.イヌとサルは桃太郎に会った後、鬼ヶ島に行った。
4.キジは桃太郎からみたらし団子を貰った。
5.桃太郎が鬼ヶ島に行ったのは10歳のときだった。


さあ、いかがでしょうか?正解は3です。桃太郎の昔話をご存知の方であれば、さして問題になるような点はないかと思われます。5については、物語にそのような年齢についての記述はありません。

ところが、試験問題としてこの問いに向き合った場合には、必要以上に強い猜疑心が働いていまい、考える必要のないことを考えてしまう方がいらっしゃいます。その思考経路は次のようなものです。

① 1、2、4は明らかに誤りだ。

② 3は確かにそうした事実があったと記憶している。

③ 5は年齢が10歳と書いてあったかどうかまでは覚えていない。

④ 5の正誤の判断はつかない。

⑤ しかし、3については、キジも鬼ヶ島に行ったはずなのにそれが書かれていない

⑥ だから、3は誤りの選択肢だ。

⑦ となれば、5は正しい記述ということになるが、これは自分が年齢のことを覚えていないだけで、多分そのように書いてあったのだろう

このように考えて、結果5を正しいものとして選んでしまうわけです。


要件の全てが書かれていないと○ではない?

もうおわかりでしょうか?3については、書かれている内容自体が正しいものであれば、要件の全てが書かれていないとしても、それは正しい記述と考えるのが妥当です。出題者がこれを誤りの記述としたい場合は、「イヌとサルの2頭が」と書きます。

また、5については、3への深読みに加えて「多分自分が不勉強で知らないだけだろうから・・・」という自信のなさからくる、なんとなくの思い込みから解答を選んでしまっています。

自分の知らない事柄を根拠もなく唯一の正しい事実と断言するなどということは、日常の生活では普通はしませんよね?試験のときだけに行う独特の間違った行動様式です。

本試験では毎年、現場判断が要求される意図の見えづらい問題や未知の論点が出題されます。こうした問題に対応するための備えとしても、通常の問題演習のときから変わった考え方をしないで素直に解くということを心がけるようにしてください。

また、模擬試験を受験した後の復習の際には、自分がこのような”変わった思考過程”を経ての誤りをしていないかどうかを必ず振り返ることが大切です。問題が難しいほどにこうしたことが起こります。

 

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