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試験科目と合格基準

令和5年度の社会保険労務士試験の合格率は6.4%でした。

この試験の合格率が低いことと、試験の難易度の間には何らかの関係があるのか?このことについて、学習を開始する前に予め考えておくことは極めて重要です。考えた結果に得られる“正しい認識”があって初めて、その後の行動-即ち、この試験に挑むか否か-が決定されるべきものであるからです。

考える材料として、令和5年度試験の受験案内とこれまでの試験の実施状況(選択式試験の導入された平成12年度以後のものに限る)を見ていきます。


試験科目

試験科目データ


合格基準
合格基準点は、選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定めます。各成績のいずれかが合格基準点に達しない場合は不合格となります(合格基準点は、合格発表日に公表されます。)。

<平成12年度~令和5年度 合格基準点・合格率>

合格基準点・合格率データ
※ 科目別の必要最低得点は、原則として択一式が4点以上、選択式が3点以上(補正については省略)


公表されたデータから何を得て何を考えるか

受験案内に書かれている試験科目からは、次のことがわかります。

★ 出題科目は、大きく10の分野に分けられる(労働法令の5分野と社会保険法令の5分野)
★ 択一式と選択式のそれぞれにおける、労働分野と社会保険分野の配点比率は1:1
★ 出題数の多い科目と少ない科目がある。一般常識の2科目は、複数の法令が合わさり各々1科目を構成

ちなみに、試験時間は選択式が10:30~11:50の1時間20分択一式が13:20~16:50の3時間30分です。

合格基準点と合格率からすぐに見てとれる点は、

★ 合格基準点は、択一式が41~49点(得点率:約6~7割)、選択式が21~28点(得点率:約5~7割
★ 合格率は年によってバラつきがあるが、概ね7~9%で推移。近年の合格率は7%前後と低め

といったところですが、それらの点以外に、

★ 択一式試験と選択式試験のそれぞれで総得点が合格基準点に達していても、科目ごとの最低基準点に達していないものがある場合には不合格となる

この点に注目する必要があります。

合格基準点は合格発表日に公表され、択一式、選択式共に、この基準点の引き下げのある科目が毎年のように発生しています。基準点の引き下げは水モノの要素が強く、これによりその年の合格率も大きく影響を受けます。

「これから社労士試験でも受けようかなあ…」などと漠然とでも考えている方は、まず第1にこうした合格者決定までの仕組みと実情を知っておく必要があります。その上で、この試験の難しさの本質について考え、自身の可能性をも考慮してから受験の意思決定を行う、というのがあるべき流れです。

 


140字の合格言本試験で何が出題されるにせよ、そこで科目別基準点を含めて7割の得点を挙げて不合格になった例はこれまでにありません。
自分が7割の得点ができるか否かの闘いに他の人の動向は関係がありません。
つまり、合格率も合格者数も関係がなく、これらは全て後づけの数字です。
この試験は自分との闘いです。

140字の合格言「試験を舐めていました」という反省の弁の多くは、初受験の方から聞かれるものです。
しかし、舐めていたことに自覚的であった場合には、逆に次の修正が早く効きます。
受験経験者に無自覚な場合があり、これには気づきが必要です。
それは「何回も見た、聴いた、解いた」事項を軽視する学習姿勢です。

 

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