花21(大)

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講義の進行と共に学習ペースが落ちてくる理由

資格スクールの講座をベースとして受験対策を進めた場合、受験生活は約10か月間もの長期に及びます。

一般的な傾向として、学習開始当初はやる気に漲っていることから、講座には全て出席して自宅での復習もしっかりと行っているものです。

しかし、講座が進行していくと、徐々に学習への新鮮味を失ってきた受験生の学習ペースが落ちてきます。欠席する日が出るようになり、自宅での過去問やテキストの学習にだんだんと遅れが生じてきます。

学習ペースが落ちてくる原因は、学習意欲の減退だけにあるのではありません。原因の1つに、自分でやろうと決めたことが消化しきれないというものがあります。

つまり、1回の講義で進行する学習量が極めて多いことから、復習として次回の講義までに該当範囲の過去問を解いておこうと思ってもそれができないままに次回の講義を迎えてしまうのです。

このときに「講義に付いていけていない」という感覚を持つと、学習意欲が減退して学習ペースはさらに遅れることとなります。このような場合には、すぐに自宅学習方針の修正を行うことが必要です。


分量的にではなく範囲的に遅れないようにする

この修正の方向性は極めて明確です。それは、自身の学習に充てられる時間を考慮して、絶対に終わらせることのできる分量のみを復習の目標とすることです。完全性や網羅性は問題ではありません。とにかく、範囲的にだけは絶対に遅れないようにします。

例えば、スクールの次の講義日までに復習を行う場合に、当初は講義進行範囲の過去問全問とテキスト精読1回を行うことを目標に置いていたとします。これが途中で実行できないとわかったならば、次からの目標は、過去問の直近5年分とテキストの斜め読み1回だけにするなどと修正します。

それも難しいようであれば、さらにテキスト読みをカットするなどして、とにかく「ここから先の範囲は全くできなかった」という感覚だけは絶対に残さないように全体の学習量を調整します。

未消化の過去問やテキスト読みは、1通りの学習を終えた後に既習科目の復習として行うものとします。(→「学習の時間と内容を2つに分ける」の項を参照)

時間的に完全な復習が難しい場合は、このように「後でもう1度やる」と考えて、ひとまずは現在の講義の進行に合わせて可能な範囲での復習を行うということが大切です。


復習の全体的なイメージはのり付け作業

そもそも、1回の復習に完全性を求めたところで、知識は時間の経過や他科目への取り組みと共にどんどん失われていきます。復習は何回も同じ範囲を繰り返すことによって、徐々に完全性が高まってくるものです。

社労士試験の学習は、のり付け作業に似ています。全部で10通の封筒があるときに、最初の1通目から時間をかけて濃く塗っていっても、10通目を塗った後には1通目ののりはもう乾いてしまっています。

10通の封筒を同時に封緘するためには、最初は時間をかけずに素早く10通ののりしろ全てに大ざっぱに薄く塗ります。そして、全ての封筒にまだ粘着性が残っている間に、また10通全てに同じように重ね塗りをしていきます。

これを繰り返していくことで、10通全ての粘着性がだんだん強くなります。その後、一気にのりしろを折って完成です。

復習ではこの工程をイメージして、焦らずに取り組むようにしてください。

 


140字の合格言

学習開始時に決めたやり方は臨機応変に変えていきましょう。
学習科目が増えるにつれて、今までのやり方ではこなしきれないと感じることはよくあることです。
ここで挫折感を持たずに、途中でやり方をスパッと変えること。
完璧主義の崩壊から学習が惰性でのものに変わるか否か?
ここが大きな分岐点です。

 

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