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自分の言葉で噛み砕いて理解する

この合格マニュアルの様々な箇所で述べていることですが、社労士試験の合格を難しいものにしている要因の1つは、時間が経過することやある知識に長く触れなくなることによって、簡単な内容でもどんどん忘れていってしまう点にあります。

膨大な知識量の記憶が必要となるこの試験において、このことは避けられないことではあるのですが、この忘却を食い止めるためには何らかの手立てが必要です。

その手段として有効なのが、テキストや過去問を学習した際に論点を簡潔な言葉に変換して押さえることです。

この試験では法律が出題の対象となることから、学習上出会う条文や判例などの表現には難解な言い回しのものが多く、この難解さが理解の妨げとなっています。そして、文言のボヤっとした記憶のみで、そこに自分の中での理解がないことが忘却の進行を速めています。

このことへの対策として、法律の難解な言い回しを誰にでも理解できる簡潔な言葉に変換して押さえるということをします。

労働基準法の年次有給休暇から一例を挙げます。

労働者の責めに帰すべき事由によるとはいえない不就労日は、以下に該当する場合を除き、出勤率の算定に当たっては、出勤日数に算入すべきものとして全労働日に含まれるものとする。

テキストでこのことを学習した際には、あくまでも主旨のみを次のように変換して押さえておきます。

労働者のせいではない休みは、一部の例外を除いて出勤日扱いとなる

ここでの簡素化の目的は忘却の進行を遅らせるための概要把握にあるのですから、押さえ方は大雑把で構いません。厳密に言えば違うというもの、こじつけの理解によるものであってもOKです。

法律の学習だからと大上段に構えるのではなく、まずは大掴みでの理解を心掛けましょう。


論点の2択化は直前期の学習効率を生む

知識の忘却を食い止めるために有効なもう1つの方法が、論点を2択化して押さえるというものです。択一式試験は5択形式で出題されますが、1つ1つの選択肢だけを見れば、結局はそこに書かれている内容が正しいか正しくないかの2択の問題にすぎません。

そこで、論点を押さえる際には、過去問で誤りの選択肢として出題されたものを参考に2択形式で押さえるようにします。

★ 賃金に含まれるか含まれないか
★ 義務か努力義務か
★ 労働基準局長か労働基準監督署長か

こうした2択化は、紙に書き出してまで行う必要はありません。Chapter 3(学習ツールの利用方法)でお話しする「情報の一元化」の際に、該当部分にアンダーラインを引いておくことなどで十分です。

過去問の答えを覚えてしまったという方は、こうした2択の重要論点を意識してテキストを読み込んでいくことが、過去問リピートに代わる知識の忘却対策になります

また、こうしたシンプルな2択形式の論点を集めたチェックリストが手元にある場合は、直前期に全科目の重要論点を速く何回も回すことが可能になります

直前期に10科目を同時に回していくことは、知識の忘却を食い止めるために必要となる受験対策上の重要テーマです。受験生活後期におけるこうした局面での忘却対策を考えて、基礎学習期のうちから簡素化・2択化による論点整理を意識して行っておきましょう。

 

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