長期休暇だから学習が充実するとは限らない
ここでは、「年末年始の学習計画をどう立てるか?」で述べたことに関連して、年末年始の休みの期間中、1日の中でどう学習時間を確保するかについて述べてみたいと思います。
年末進行の慌ただしい毎日の生活で疲れ果てた心身をやっと落ち着けることのできる機会が、年末年始の休暇です。ただ、休みが取れるからそれを学習時間の増加に繋げられるかというと、必ずしもそうではありません。
この時期には、様々な家庭内での慣習的な行事や予定の他、諸々の誘惑があります。また、やっと休めるという安堵から生じる気持ちの緩みから、逆に学習から遠ざかることにもなりかねません。こうした気持ちの弱さをも自らで律していかなければいけません。
物理的には、平日の仕事時間等の一部を学習時間に置き換えれば十分な時間の増加になるはずですが、実際にはそのようにならない。ここに年末年始の学習の難しさがあります。
しかし、どのような事情があるにせよ、資格スクールの講義が一旦休みとなる年末年始の期間は、来年度の合格を本気で目指す受験生としては、やはり価値のある学習期間にしなければなりません。
なんとなく過ぎている時間を洗い出してみよう
休暇中の学習時間を1日のどの時間でどう捻出するかを考える上では、まず、これまでの年末年始休暇中の1日の過ごし方を振り返ってみてください。
社会人になってからの行動パターンは、意外と毎年同じような感じになっているのではないでしょうか?
★ 子どもの遊び相手をしている時間
★ 外食や初売りで外に出かけている時間
★ 映画や正月特番のテレビを見ながら酒を飲み、その後眠りにつくまでの時間
★ スマホを触って静かに1人で過ごす時間
このように、睡眠や食事、入浴等の、生活に最低限必要な時間を除く時間について、例年の自身の行動の洗い出しを行い、その時間帯を学習時間に充てられるかを考えてみるのです。
この時間帯を学習には代えられないという時間があるのは当然のことです。ここでの行動の洗い出しは、なんとなくダラダラと過ごす時間を排除するために行います。
お勧めするのは早朝の固め打ち学習
こうした洗い出しを行った上で、私が学習時間に特にお勧めするのは、早朝の4~5時から他の家族が起き始めるまでの時間帯です。
早起きの苦手な方にとっては、この寒い季節の一努力は非常に大変でしょうが、特に家族と共に過ごす方では、完全に1人になることのできるこの時間帯の学習は貴重です。
学習の中断を余儀なくされる要因の少ない早朝の時間帯を絶対的な学習時間に充てることができれば、日中の時間帯は+αのボーナスタイムとして学習することができます。
急遽の予定が入っても、会食でアルコールを口にしても、テレビ番組や眠気に引きずられて何もやる気が起きなくなっても、最低限の学習を済ませた後では影響も少なくて済みます。
早朝学習は、静かな環境の中で疲れのとれた頭で学習を進めることでの効率の良さも利点ですが、本試験を想定した朝型の生活リズムを早くから作れるという利点があります。
これならば年末年始の行動予定への影響も少ないですから、受験学習によって他の家族との間に軋轢が生じることもありません。
年末年始を社労士受験生として大きな意義のある学習機会にしてください。
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