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出題数と科目の特徴

労働者災害補償保険法(以下「労災」と呼びます)は選択式試験で1問択一式試験で7問が出題されます。また、労働保険徴収法の択一式試験も3問分は労災の範囲からの出題です。

この科目は総じて、簡単な問題と難問との差が激しく、なかなかに受験生泣かせの科目であると言えます。

難問となってしまう原因としては、業務災害や通勤災害、損害賠償との調整などの問題において、実際にあった事例や最高裁判例がそのまま初見の問題として出題されてしまう、ということがまず挙げられます。また、細かな施行規則や通達、基準などを問うものが多いこともその理由です。

令和4年度試験の選択式では最高裁判例が出題され、また、令和3年度試験や令和5年度試験の択一式では初出の事例や行政通達が受験生を大きく悩ませました。こうした問題では、選択肢間での相互比較や前後の文脈からの類推、国語的な判断などが必要となってくる部分もあります。

受験対策としては、このような現場判断が要求されるような難問は参考程度に留めておいて、まずは、定型的・標準的な問題で得点できるようにしましょう。独学者の方は、過去問で問われている内容でありながら、テキストに掲載されていないものが難問であるとご判断ください。


学習の優先順位と選択式過去問の有効活用

学習の方針としては、まずは、どのテキストにも記載されている保険給付の各種類や、比較的定型的な論点で理解のしやすい届出、不服申立て、時効などから優先して知識を固めていきましょう。

逆に、内容的に難しいものも多い給付基礎日額、損害賠償や他の給付との調整、特別加入などでは、細かい部分に拘らずに、どんどん先に進めましょう。

労災は多くの受験機関で、保険法で最初に学習する科目となっています。この後に学習する雇用保険や社会保険を学習した後に、労災に戻ってから初めてわかるようになることも多くありますので、最初からわからないと悩んで、そこで学習を止めないように注意しましょう。

この点は労働基準法の学習上の注意点で述べたことと同じです。労基と労災は、法令以外にも、試験に登場する判例や通達に書いてある日本語表現に難解なものが多いという点で共通しています。まずは、1科目を通して走りきりましょう。

その他の注意点としては、労災では1度選択式試験で出題された内容であっても、同じ部分が数年後に再び出題されているものが多いという特徴があります(例:いわゆる過労死認定基準 H20→H28)。

受験生の方の中には、「一度選択式で出題された部分は再び出題されないだろうから、選択式の過去問はやる必要がないのではないか?」という風に考える方がいらっしゃいます。

ですが、そうした思い込みには全く根拠がありません。この労災の出題状況がその反証になります。選択式の過去問についても、択一式と同等の力を入れて学習するように心掛けてください。

また、選択式では、択一式で出題されたものをベースにした出題も見られます。この点を意識して学習すると、「精神障害の認定基準は、択一式で3年に1度の割合で出題されているけれども、選択式ではまだ出題されていない」といった傾向や今後の対策も見えてきます。

独学者(半独学者)の方は、特にこうした点にも注意を払って学習を進めていくようにしてください。

 


140字の合格言令和3年度の択一式試験は、問1と問2がそれぞれ業務災害と通勤災害の通達からの出題でした。
初見かつ長文の難問が続いた場合に「これは共に失点しても構わない問題だ」と冷静に判断できる方は少ないです。
労災ではこうした出題があることを知っておくことと、焦って心を乱されないことが大切です。

140字の合格言労災では特別支給金や特別加入が学習の穴になりがちです。
これらがテキストの後半部分に記載されていることで、対策が手薄になるからです。
テキストを順に学習し、保険給付で止まってしまうと、このような習熟度のムラができます。
復習ではテキストを意識的に後ろの単元から読むようにしてみましょう。

 

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