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結果として優先順位が低くなる問題集

社労士試験の受験準備において、過去問という言葉が用いられるとき、一般的にそれは科目別・項目別(または条文順)に編集された択一式の過去問題集(以下では「択一式」とします)のことを指します。

この問題集は、これと同じ出版元からテキストが刊行されている場合には、テキストの構成に準拠した問題収録順となっているものが多く、参照ページの記載があるなど両者をセットとして学習する上では利便性に優れたものになっています。

したがって、多くの受験生は10科目のテキスト学習を進める際には、並行してこの択一式を用いることになります。そこで問題になってくるのが、選択式の過去問題集(以下では「選択式」とします)の位置づけです。選択式はどのタイミングでどのように学習すれば良いのでしょうか?

テキスト学習と並行して、およそ7年~10年分以上もある択一式の問題をこなしていくことには大きな困難を伴います。結果として、とても選択式にまでは手が回らないといったことで、学習開始から何か月も放置されたままになっていることが多いのがこの問題集なのです。


選択式過去問への向き合い方とその時期

こうした事情から、受験生の中には「選択式は無理に取り組む必要がないのではないか?」と考える方もいらっしゃいます。これは、先に挙げた時間のなさに加え、

① 択一式だけでも出題範囲は十分にカバーできている
② 問題形式に慣れる目的ならば模擬試験や予想問題がある
③ 1度選択式で出題された条文が再び選択式で出題されることはないだろう

などという思いから、持たれることの多い疑問です。

この点に関して、まず①と②については、資格試験の学習で本試験問題に触れないという学習の選択肢自体がまずあり得ません。③については、この思い込みには根拠がないばかりか全くの事実誤認であることが、選択式とテキストを照らし合わせてみればわかります。

つまり、選択式においても過去問学習は不可欠なのです。

これについては、Chapter 2の「テキストへの情報の一元化の方法㊦」の項で述べた作業を、10科目の学習と並行して行うことで、まずは1度問題に触れてください。

そうすることで、かつて択一式(選択式)で出題された箇所が数年後に選択式(択一式)で出題されていること、1度出題された箇所からも再び出題されていること、出題された条文の類似規定が他の科目にある場合は数年後にその他科目からも出題されていることなどがわかってきます。

10科目のテキスト学習を進めている基礎学習期は択一式中心の過去問学習で構いませんが、この作業を通じて選択式を考えるということになります。

自力で問題を解くことは、択一式の知識がある程度固まってきてから7月頃に1度は行ってください。ここでは、Chapter 4の「マークシート記入に関する注意点」の項で述べる解答訓練を、実際に出題された問題で行うことに大きな意義があります。

特に、現場判断の要求される労働と社会保険の一般常識科目、最高裁判例や細かな規則からの出題の読み取りにいわゆる″国語力”が要求される労働基準法、労災保険法などの対策として、この時期に時間を計って演習を行うことは有効です。

選択式試験こそが例年合否を左右する鬼門となります。その過去問を軽視するということのないようにしてください。

 

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